2012年05月14日

ベルアップ愛

マーラーの交響曲のスコアには時に変わった指示が書かれています。最も派手に目立つ例は、交響曲第1番「巨人」の終楽章の最後でホルン奏者が一斉に立ち上がってコラールを吹き鳴らすところでしょうか。他にもハンマーが必要だったり(第6番)、1音高く調弦されたヴァイオリンにソロを弾かせたり(第4番)などなど、いろいろとあります。これらほどは目立ちませんが、木管楽器でもオーボエとクラリネットにはときどき変わった指示があります。それが「ベルアップ」というもので、楽器の先の広がった「朝顔」の部分を上に持ち上げて、客席の方に向けて演奏する方法です。一見、大きな音が出せそうですが、実はこれは縦長の木管楽器にとっては演奏しにくいだけで、より大きな音量を求めるのなら、普通の姿勢で大きな音を出そうとする方がずっと効果があります。これはおそらく、壁や床に反射してから耳に届く音(柔らかくなる)ではなく、直接的に耳に届く音(鋭く硬くなる)を聞かせるという、音色の変化を狙ったものなのでしょう。もうひとつ、視覚的な効果も狙いとしてあったかもしれません。私がこういう奏法があることを知ったのは、オーボエを始めてすぐの頃、当時所属していた大学オーケストラがマーラーの交響曲第6番「悲劇的」を演奏したときのことでした。初心者だった私は、当然この演奏に加わることは出来ず、その演奏のしにくさは初心者には分からず、ただただ視覚的な効果にのみ心を奪われ、こうして私の心にベルアップへの愛が芽生えました。その後なかなか機会は訪れず、想いは募る一方でしたが、ようやくその4年後、マーラーの交響曲第7番「夜の歌」を演奏する機会にめぐまれました。この時に演奏のしにくさについては十分に実感することになるのですが、それまでに醸成されたベルアップへの愛は揺らぐこともなく、現在に至ってもマーラーの交響曲を演奏するときの私のひとつの楽しみとなっています。今回の交響曲第9番には残念ながら?オーボエのベルアップは1箇所しかありませんが(後ろの列でよくわからない箇所でベルアップが出来る人達がとても羨ましいです!)、その1箇所に思いの丈を込めたいと思います…って、曲はベルアップ箇所だけでできているわけではないので、もちろん団員全員が全曲を通して思いを込めて演奏しますので、要は27日は演奏会に足を運んでくださいね、ってことです。


(子連れヲーボエ吹き)

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2012年05月06日

子連れオケのススメ

1年前、夫の転勤で京都にやって来ました。以前は、親が近くにいたので練習中は面倒を見てもらっていたのですが、今度は、近くに面倒を見てくれる人もいないので、子供連れで参加できるオケはないかとネットで探していたところ、八幡市民オケのHPに互助会的な託児制度があるとのこと。これだっ!と思い、一週間後には見学に行き、そして入団しました。

入団した当初、人見知りで母親べったりの息子は、シッターのお姉さんや他のお友達とうまく遊べず、「もう行きたくない!」を連発していました。
オケに行く前日から、「明日が来なければいいのに〜」と言うのをどうにかなだめて練習に連れていっていましたが、結局、夫と交替で子守りするはめになり、練習時間の半分しか練習できないこともしばしばありました。

一時は、このままオケを続けるのは難しいのでは?と悩むこともありましたが、息子も徐々に慣れていき、10カ月経った今では、「練習に行くのが楽しみ!」と言ってくれるようになり、ほっとすると同時に、いつの間にか、息子もオケを通じて成長したんだなとしみじみ思います。

子育てから少しの時間離れて、他の事に集中するのは、何よりの気分転換でストレス発散にもなります。(技術的に弾けないという別のストレスはありますが・・)
これからも、オケを続けられるのは、シッターさんをはじめ、周りの方々の協力のおかげだと感謝しつつ、謙虚な気持ちで臨みたいと思っています。

今、八幡オケのHPをご覧の中で、子育て中なのでオケをあきらめている皆さん。八幡オケは託児制度がある数少ないオケです。是非御一緒しませんか?子供連れで参加できるというのは、子供と一緒に成長できるという意味で本当に貴重な経験になると思います。
                                        

(Vn1 まあくんのかか)

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2012年04月30日

音楽に触れる旅

私は“旅”が好きです。

京都をぐるりと寺社仏閣を巡り、美味しい京菓子を楽しんだり、車で遠出して“道の駅”で地元の料理に舌鼓を打ったり・・・
そんな“超プチ旅”も楽しいですが、一番心躍る旅は、飛行機で“びゅ〜ん♪”と行く海外旅行。

ふらりと、自由気ままな一人旅。
以前は毎年必ず旅に出ましたが、今では仕事とか何だかんだで数年に1回旅に出られるかどうか。
ちょっぴり寂しい思いをしています。

旅の行き先は、ヨーロッパ。
おとぎ話に出てくるような美しい風景、楽しい美術館巡り、美味しいワインやお菓子・・・
想像するだけでもワクワクしますが、最大の楽しみは“音楽に触れる旅”をすること。

ヨーロッパの国々、特にドイツやオーストリアは、ほとんどの都市に必ず立派な歌劇場などがあって、シーズン中は毎日何らかの公演が開かれていますし、小さな町でも小さな演奏会が教会などで度々開かれていて退屈することはありません。
街をぷらぷら歩きながら楽譜店や古本屋を見つけ、思わぬ掘り出し物の楽譜を発見!といった楽しさもあります。
そして、その街に所縁のある音楽家の記念館を訪ねることも忘れてはいけない楽しみの一つです。

プラハのドボルザーク博物館やモーツアルトが「ドン・ジョヴァンニ」を作曲したベルトラムカ荘、ライプチヒのメンデルスゾーン記念館、ハンブルクのブラームス記念館、ボンのベートーベン・ハウス、オーデンセ(デンマーク)のカール・ニールセン博物館、ルツェルンのワーグナー博物館・・・数えだしたらキリがありません。

日本では見られない所縁の品々(身の回り品など)が数多く展示され、本や写真でしか知ることができなかった偉大な音楽家の生きた証に間近く触れることで、その人が本当に実在した人なのだということを改めて強く実感します。

多くの記念館は、マエストロたちの生家や元住居を利用したもの。
重い木の玄関扉、薄暗く細い階段、軋む床板、薄汚れた天井や壁、古びたテーブルや椅子・・・
彼らが毎日目にし、手で触れた生活空間。
そこに身を置くと、彼らの日々の暮らし、作曲に勤しむ姿が目に浮かび、今、その同じ空間に自分がいることにとても深い縁を感じます。
建物の窓からは、彼らが活躍した往時とほぼ変わらない古い町並みを望むこともでき、彼らが見た同じ景色を自分も眺めているのだと思うと、とても感慨深いものがあります。

こうした旅を一番楽しめるのは、やはり音楽の都ウィーンでしょう。

ハイドン、ベートーベン、モーツァルト、ブラームス、ヨハン・シュトラウス、マーラー・・・.
名だたる音楽家たちが活躍した街ウィーン。
ウィーン国立歌劇場を始めとする数多くの劇場、街を少し歩けば次々に見つかる音楽家に所縁のある建物、街に流れるウィンナワルツ・・・クラシック音楽好きには堪らなく魅力的な街です。

ウィーン中央墓地に眠る多くの音楽家たちのお墓に花を手向けて、「この人たちをガッカリさせないように、しっかり練習して良い演奏をしなければ!」と心に誓ったり、ハイリゲンシュタットの緑豊かなベートーベンの小径を「ベートーベンも後ろ手に結び、難しい顔をしてこの道を歩いたのかしら?」と思いながら自分も難しい顔をして歩いてみたり、丘の上のグリンツィング墓地の雪の中にひっそりと佇むマーラーの墓前で、マーラー交響曲第9番の演奏会での成功を祈願し、ウィーンを愛したマーラーの一生を思い浮かべてみる・・・

やがて、手にした楽譜や音の響きの向こうにも、作曲する彼らの姿が浮かび、その想いが伝わり、彼らがすぐ側にいる・・・そんな感覚が生まれます。Gustav_Mahler_墓所.jpg

“音楽に触れる旅”は“音楽を知る旅”。

皆さんもぜひ、良い“旅”を。
Gute Reise!


(Oboe:おざQ)



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2012年04月20日

明日から合宿です

八幡市民オーケストラに入団して二年が経ちます。エキストラで参加していた時期を加えると、定期演奏会の5回に加えて、市民音楽祭や室内楽演奏会、公民館の親子コンサートなど二年半の間にそれなりの回数の出演をしました。大学を卒業後、細々と演奏活動を続けていましたが、97年の秋につくばに引っ越して以降いったん中断、10余年の間、ほとんど楽器を触っていませんでした。関西に戻って自宅でくつろいでいるところに電話があり、第9と「簡単な」委嘱作品の演奏にあたって人手が足らないということでエキストラのお誘いを受けたのがきっかけで今に至っています。最近では、毎土曜日の練習や、琵琶湖畔での合宿などの年中行事が生活のリズムに根付いてきたと思います。でも、いまだに上の娘は休みの日に父親が遊びに出掛けるのが不満のようですし、下の息子(2歳)は私が出掛けた後に覚え始めたばかりのたどたどしい言葉で「とおしゃん、れんしゅう?」と言っているようです。こういう活動を継続できるのは家族の理解あってのことだと思っています。

さて、全く演奏をしてなかった頃、それでも演奏会に通ったり町に出かけてはCDを買い集めたり、もっぱら聴衆として音楽を聴き続けていました。少し思い出すだけでもアルバン・ベルグ四重奏団、ラプ・ティットバンド、バイエルン放送交響楽団、ツィメルマン、パリ管弦楽団。東京、関西には数多くの世界の一流奏者が順番に来ます。みんな個性があって面白い。聞き続けるうちに以前より少しだけクラシックの音楽への理解が深まったと思っています。いったん距離を置くことで見えること、年齢を経て自分の中で熟成しないと分からないことも世の中には存在します。ピアノ独奏や室内楽、少人数の演奏で聞こえる個々が明確であるだけに分かりやすい音楽表現ももちろん良いのですが、オーケストラの面白さは楽器が入れ替わることで多彩な響きを動的に表現できることではないかなと思っています。少人数で紡ぎだす繊細で透明な響きから、さまざまな楽器の入り混じった少々乱暴で複雑な和音まで刻一刻と入れ替わる様、いいオーケストラの響きを聴いていると夢中になって時間を忘れていることがあります。私たちもそういう演奏を目指したいなと思います。

市民オーケストラは学生の方もおられますが、社会人で仕事を持っておられるかたが大半で、なかなか学生のオーケストラのようには時間が割けないのが実情だと思います。実際のところ、毎週集まって練習するだけでもかなりのパワーが要りますよね。でもほんの少し音楽の流れを感じ、全身で考えて演奏するだけで個人の音色が融和したいい響きになるはずです。具体的には・・・・・と色々考えましたが、最も大事なことは音楽に抑揚を付けて流れを表現できるかということなんでしょうね。以前の投稿にもありましたが私たちの母語には決定的に強拍弱拍の概念がかけているのですが、正しく拍子感を持ち続けて強弱、音色、リズムのコントロールで豊饒な音楽の世界を表現できたらいいなと思います。


ところで今は4/20の夜。明日から合宿です。読み返すと和声の概念が抜けていますね。でももう変更するのも面倒なのでこれくらいにします。


(Fl 和泉)

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2012年04月15日

ハナシにならない話

のっけから人を食ったようなタイトルで恐縮であるが、
ここから先は、すべて「実話」である。
また、独断と偏見に満ち満ちていることを最初にお断りしておく。
故に、専門的知見に基づくツッコミは、ご勘弁願いたい。所詮、「素人のたわ言」。
また、同様のタイトルでA新聞社の出版物があるそうなので、
知的好奇心を満足されたい方は、そちらへどうぞ。

閑話休題。時は、高校3年生の頃に遡る。
受験勉強に励んでいた秋の夜長、それは突然訪れた。
「歯が痛い・・」それも尋常な痛さではない。
歯茎の中からガンガンとこみ上げてくるような、不気味な痛さなのだ。
歯医者を何軒か回って、ようやく原因解明。
「下の両方の7番目と8番目(←親知らず)の歯が、歯茎にもぐりこんだまま、6番目の歯を押しています」
当時普及し始めたばかりの、パノラマのレントゲン写真を見ながら説明を受けた弱冠17歳の少女にとって、それはあまりにもむごい宣告だった。

10月。もぐりこんだ歯を抜くために、とある大学病院に4日間入院。
「うまくいかなければ、一生ヨダレを垂らす事になるかもしれません」
「アゴが閉まらなくなるかもしれません」・・・etc主治医に散々脅かされる。
泣きたいのを堪えて手術に臨んだ。もう、受験勉強どころではない。
共通一次試験を3ヵ月後に控えた少女にとっては、まるで
「世界の不幸をすべて背負った」気分であった。
歯茎を切開したときに流れ出る、ねっとりした血の感触。
もぐりこんだ歯を砕いて取り出すために、カンカンと耳元で鳴るノミと木槌の音。
目隠しはされていたが、部分麻酔なので全部解る。
もう、ほとんどホラー映画。気絶しないのが不思議であった。
(↑注:被害妄想による心理描写を含む。脅し→インフォームドコンセント。ホラー映画→粛々と行われた手術)

12月。上の両方の7番の歯(すでに生えていた)も抜歯。
埋もれている親知らずの頭を出すため、歯茎を切開。
「なぜ、健康な歯まで抜くのだろうか・・・?」
という素朴な疑問を発することもなく、少女はただただ猫のようにおとなしく耐えた。
(↑ 注:はるかウン十年後に、抜歯した深い理由について知ることになる)
今度は入院もせず、一時間程で終了。(これで、第1段階終了)
その後京都市内のR大学に進学が決まり、治療の第2段階がスタートする。

「管楽器以外がいいのですが・・・」
「で、楽器はなにができるの?」
「クラリネットですけど・・・」
「???」
そう、大学入学と同時に矯正装置を付けた私が、初めて
オケのボックスを訪ねたときのやりとりである。
矯正の目的は、6番と親知らずを隙間を埋めることであったが、
正常な前歯の力も必要との事で、結局すべての歯に装置を付けることに。
高校時代、歯が痛くなる前から「大学入ったら、オケをやる」と決めていたけれど、
さすがに、クラリネットは無理だろうとあきらめていた。
(だって、マウスピースをくわえると下唇に装置があたって痛いもん)なのに・・・
「何か間に挟んだら吹けるやん!」とコワーイ先輩に軽くいなされ、
結局クラリネットを吹くことに・・・

矯正すると、何かと面倒くさい。装置を付けた後も月一回通院し、あちこち点検したり、
ワイヤを締め直したりする。
午前中の授業が終わると、15番の市バスに乗り、当時まだ地上にあった三条京阪駅から
大阪の天満橋まで特急に乗る。ちょっとした旅行気分なのが楽しかった。
(余談であるが、その大学は現在、樟葉にもキャンパスがある)
締め直した直後がまた痛い。2〜3日は、「歯が浮いた」ような
不快感と付き合う(徐々に慣れるのだけど。)
夜は、ヘッドギアのようなものを付けて眠る。
(上の犬歯のあたりに鉤のようなものがついており、そこにへッドギアの耳の辺りに輪ゴムで取り付けられた鈎針のようなものを引っ掛ける。)
サボると「装置が外れるのが遅くなる」とここでも脅され、(もとい!「説明を受け」)しぶしぶ言いつけを守る。
「本当は24時間付けているのがいいんだけどなぁ」と、主治医がイジワルい笑みを浮かべながら言う。
「ヘッドギア付けてキャンパスを歩くなんて・・」
それだけは女子大生のプライドが許さなかった。(で、結局夜だけ。)
食べ物がつまりやすくなるので、食後の歯磨きは欠かせない。
ガム、キャンデー、お餅の類とは泣く泣くおさらばした。

練習のときはいつも脱脂綿を下の歯と下唇の間、上の犬歯と上唇の間に挟んで吹いた。
こうすると痛みは多少マシに。でも、綿が装置に絡まるのでそのつどお掃除。
それに、あんまり長く吹くと、直接装置があたらないはずの場所でも、
知らないうちにこすれてきて血が吹き出たりする。
「なんでこんな苦労してクラリネット吹かなあかんのやろ」
と思わずため息が出てしまう。こんなことを繰り返した4年間だった。

いよいよ卒業が近づき、大好きなオケともお別れ・・・のはずであったが
不完全燃焼気分で過ごしてきた私、どうしても「装置をはずして爽快に」楽器を
吹きたくて、社会人オケを目指すことに。で、現在に至るわけである。

ここで賢明な読者の皆さんは、すでにお気づきであろう。
「で、これのどこが”ハナシにならない話”なのか?」と。
まあま、そう慌てなさんな。

実は、最近、ふとしたことから、噛み合わせに強い関心を抱くようになったのである。
プロのアスリートやミュージシャンの間では、歯の矯正治療は盛んに行われているらしい。
それはなぜか??
ということで、次回は、もう少しオケマン・ウーマンの皆様のお役に立てるような
話を書かせていただこう。どんな話が飛び出すのか。何はともあれ
「2巡目のほぼ週間」 乞うご期待!!

ご静読ありがとうございました。


(by CL ひみつのあっこちゃん)

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2012年04月10日

4月ですね

4月ですね。
いつまでたっても寒い日がつづいて、本当に春は来るのか!?と思っていたのですが、
ここにきてやっと暖かい日もあり、それなりに春を感じる日が出てきましたね。
春と言えば、桜!
春と言えば、新しい生活の始まりの年!
もしかすると、遠いどこかの地から関西にやってきた方が、どこかにいいオケがないかとこのページを見ているかもしれませんね。
学生さんだった人が社会人になって、どこかいいオケがないかとこのページを見ているかもしれませんね。
八幡オケは、ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバス・ファゴットのパートを募集していますので、
このあたりの楽器をされている方は、一度練習風景を覗いてみてください。
(と、さりげなくアピールしておきます)

さてさて、我がオーケストラは5月27日に創立30周年を記念する演奏会を行います。
すごいですね、30年なんて。
振り返れば色々なことがでてきそうですね。
プログラムもかなり気合が入ったものになっています。
みんなもいつも以上に気合を入れて練習しています。
春のお出かけのひとつとして、是非、コンサートに足を運んでみてください。
(あ、これもアピールですね)


(2ndVn E.U)

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2012年04月01日

八幡市民オケ子ども会

育児の先輩みなみさんに続いて(…といいつつ実は偶然なのですが)
今回は子連れオケ現役組から、八幡市民オケ子ども会のお話です。

オケのホームページの団員募集のところに
「互助会的な託児制度があり、お子さん連れでの参加も可能です。」
とある通り、子ども会では練習時間の間アルバイトさんをお願いして、別室で小学生までの子どもたちをみてもらっています。

そもそもは、とある団内夫婦の方が10年程前、練習中の託児のためにベビーシッターさんを連れて来られたのがきっかけでした。
その後子連れ復帰された方もアルバイトのシッターさんを連れて来られ、他にも子ども連れの方が増えたのを機に、一緒にみてもらってアルバイトさんの費用を受益者で頭割りしよう、という話になったのが子ども会の誕生背景だそうです。

私が子連れ参加するようになった約5年前は小学生が多かったのですが、その後小学生たちが卒業し、新たな団員が増え、今は未就学児が中心です。

子どもたちは持ってきたお弁当やおやつを食べたり、折り紙や塗り絵を広げたり、優しいお姉さんと楽しいひとときを過ごしています。
休憩時間に親が様子を見に行くと、部屋中がおままごとの街になっていたことも。
小学生になると、宿題をしている子もいたりします。
同じ部屋で個人練習をしている降り番の人のところへそっと近付いて「これなあに?」と楽器にも興味津々。

練習が終わると21時。
小さい子どもたちは、家に帰る車の中でスヤスヤ…。

子どもを連れて行くことで、練習前後に何かと騒がしかったり、セッティングや片付けが十分にできなかったりと、他の団員の方にはいろいろ迷惑をかけてしまうのですが、「○○ちゃん大きくなったね〜」と温かく見守ってもらっています。
夜の外出で子どもにも負担がかかっている部分もあるかと思いますが、子どもたちも楽器の音を聴いたりいろんな年代の人と接したりして、いい刺激を受けているのではないかとも(勝手に)思っています。

ちなみに子ども会一期生はもう大学生! 大学オーケストラでお父さん・お母さんと同じ楽器をやってますよ。
そのうち子ども会卒業生から、親子団員も誕生するかな?


(たいこ・3児の母 あ)

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2012年03月26日

オケとこどもとわたし

お子さん連れで練習に来られる方を見て、私にもそんな時期があったなあと思えるようになりました。

私は、子供が1歳半のときに、兵庫県でオケに復帰しました。
オケの練習の間、子供を託児所に預けては泣かれ、演奏会の日には京都から両親に来てもらい子供を世話してもらいました。「楽器を続けていいんやろか」と思うことがたびたびありました。
4年のブランクのあと、私が八幡オケに入団したとき、子供は小学生だったので、他のお子さんと一緒に、シッターさんのお世話になりました。シッターさんが、合奏する部屋とは別の部屋(音出しができる部屋)で子供を見てくれるので、安心して合奏に参加できましたし、降り番の曲の合奏中は、子供の様子を見ることができました。

子供は高校生になり、練習についてくることはなくなりましたが、八幡オケが、今後も子連れで参加できるオケであればいいなと思います。

(Hr みなみ)

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2012年03月19日

「はるもにい」のこと

 八幡市民オーケストラの演奏会に来られてプログラムを隅々までご覧になった方は、「団内報」という役割を見つけられて、「これ、なに?」と思われたことがあるのではないでしょうか。
今回はこの疑問について、お話ししてみようと思います。
 簡単に言えば、いつ、どこでどんな練習をするのかという「練習計画」や諸連絡を確実につたえるための、いわば八幡オケの学級通信ならぬ団内通信です。「ああ、なぁんだ。わかった!」といわれるとこれで終わってしまうので、今回は強引にすこし詳しく紹介してしまいます。しばらくお付き合いください。

 この団内通信、その名を「はるもにい」といいます。
その由来は…、そう、そのとおり。ドイツ語の”Harmonie”。 独和辞書を引くと、『♪A和音、和声(法)』とあります。 私たちがいつも練習で磨いている「和音」、「ハーモニー」のことですね。 ドイツ語読みをひらがな書きして、「はるもにい」としています。

 現在の紙面は、大きく次の4つコーナーから成っています。
 まず【練習計画】。向こう2か月の練習日ごとの内容、場所、練習時間などが書いてあります。
どの曲を合奏練習するのか、はたまた弦楽器、金管楽器などそれぞれに分かれて練習(分奏)するのかや、いつもと違う場所で練習する場合は、地図などを紙面末尾に追加することもあります。
演奏会が近づくと、残り少なくなった練習日をみてため息が・・・・、なんてことも。

 続いて【運営・演奏委員会だより】。オケを運営する各係からの諸連絡のコーナーです。
団費の納入のお願い、次の演奏会の曲目決定の報告や、前回の演奏会の入場者数の報告なども並びます。 演奏会の入場者数報告には、どのパートが平均何人のお客様に来てもらったかなどのシビアなデータも掲載されます。
また演奏委員会からは、「練習時の心得」という練習効率向上のためのいくつかの注意事項をみんなで忘れないようにするために、また新しく入団された方にも伝えていくための呼びかけが時々あります。

 次は【とっとっとぴっくす】。ちょっとふざけたコーナー名ですが、新入団員の紹介や団員がお知らせしたい演奏会の紹介、仕事の都合などでしばらく遠くに行かれている団員からの近況報告などなど。ちなみに新入団員紹介では、本人から「ひとことメッセージ」をもらってお名前、パート名のあとに添えています。 もちろん強制ではありませんが、みなさん快く応じて下さいます。いずれも個性的で、『・・・〇〇パートの平均年齢を上げてしまい、恐縮です。また、女性奏者を期待されていた方がおいででしたら大変申し訳なく思います。・・・』 なんてご挨拶をされた方もいらっしゃいました。

 最後はおまけのコーナー。 寄稿などがあれば、大歓迎で採用です。
ちょっと振り返って、印象に残ったものをいくつか紹介しましょう。多くの方に登場頂いています。
中国への出張での四方山話、ベルリンフィルのピクニックコンサート目当てにご夫婦で行かれた旅行記(たくさんの写真も紹介いただきました)、演奏会プログラムに掲載する曲目紹介を団員向けにやや詳し目に再構築された解説、練習中の演奏会の曲に寄せる思い出…などなど、いずれも力作ぞろい。
なかでも印象的だったのが、約40回にわたって連載させてもらったつれずれエッセイ。 作者の音楽感からたとえば大衆食堂の裏話など、硬軟取り混ぜた話題の広さ。ご都合で休載の時もあったものの3年以上の大仕事ですね。
ユニークなものとしては、「夏休みの宿題クイズ!」。深い英語の知識とセンスが必要なものから大阪検定に出てきそうな問題など、しかも音楽がらみ。実にユニークなクイズでした。 また全問正解の団員がいらっしゃるのもすごい!そして第二弾「春休みの宿題クイズ!」。「ゴルゴ13」や「美味しんぼ」からの音楽ネタの問題など。 前回に輪をかけてマニアックな出題に、こちらはさすがに正解者なしのようでした。(^^ゞ
 また寄稿ではありませんが、2004秋の第24回定期のソリストとしてロシア人ピアニスト アンドレイ氏を迎えるにあたっては、指揮の高谷先生にもアドバイスをいただきながらロシア語の簡単なあいさつや会話の特集なんかも企画掲載しました。

 そんな「はるもにい」、発行日が近づくと、運営委員長、副委員長、運営委員、演奏委員など係のみなさんを巻き込んで、原稿依頼や内容確認、ダメ出しなどがメールで飛び交います。 発行日前日まで追加、変更で大騒ぎしていた事もありました。内容が決まると、行間などを細工して枚数のキリの良いようにレイアウト、出力してコピーとなります。
 しかし便利な世の中になったものです。
 「はるもにい」の担当を引き継いだ当時は我が家にはまだワープロがなく原稿を手書きしていたので、内容が大きく増えたり減ったりしたときはちょっと大変でした。その後やっとワープロが来てやがてパソコンになり、簡単に原稿の追加や修正ができるようになりました。あの手書き時代にはもう戻れません。
関係者とのやり取りもファックスを経てメールに。 返事も早いです。ファックスもなかった頃は、いったいどうやって内容確認していたのでしょう・・・。思い出せません。(笑)

 さてこのブログは「ほぼ週刊」ですが、「はるもにい」はほぼ月刊です。実は3月号(3/17発行)が297号でした。八幡オケは今年創立30周年。「はるもにい」はオケよりしばらく遅れて産声を上げました。
当時団員だった八幡市の先生方が、生徒配布用プリントのノウハウを活かして作成してくださっていたようです。まさに学級通信から始まったんですね。

 「はるもにい」は、コピーして団員に配布しています。ネット時代になぜ紙で?と思われるかもしれませんね。(しかもB4用紙) 毎回練習の最後に諸連絡の時間(ミーティングと呼んでいます。)がありますが、「はるもにい」発行日のミーティングはこれを見ながら係の方が補足説明していきます。 主な内容は記載されているので、漏れることがありません。もちろんITも活用していて、pdf版「はるもにい」をネット上に保管して、団員ならだれでもアクセスできるようになっています。発行日に練習に参加できない時も、いち早く内容を知ることができ、便利です。

 譜面台においたiPadで楽譜を読むような時代は当分来ないと思いますが、全員がスマホやiPadなどで「はるもにい」を見ながらミーティングする日も遠くないかもしれません。紙の「はるもにい」が役目を終えても、形を変えてずっと続くのでしょうね。 八幡市民オーケストラがある限り。。。

(はるもにい係 ばすぽざうね)

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2012年03月12日

もちろん日本語も美しいのですが。

今日は、最近読んだ本の紹介です。

「人を魅了する演奏」紙谷一衞 (角川学芸ブックス)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4046212713/

日本人はコンクールなどでは賞がとれるのに、実際に西欧の人からは評価されていない、という実態を体験した指揮者・指揮法指導者である著者がその理由を分析した本です。
6つほど要因を挙げられていますが、その中でも『日本語と西欧の言語との根本的な違い』が興味深かったので、紹介したいと思います。

日本語は、1音に1文字が対応しており、音の高低はありますが基本的に各音は同格です。西欧の言葉の場合は、シラブル(音節)でリズムが決められ、単語ごとにどの音節にアクセントがあるかが決まっています。
曲の上に歌詞として言葉を乗せる場合、日本語では1音に1つの文字を当てますが、西欧の言葉の場合は、1音に1つのシラブルを当てます。そして、恥ずかしながら知らなかったのですが、このとき、音楽としての強拍(つまり1拍目)に、単語のうち強い部分を持ってくるというルールがあるのです。単語としてだけでなく、文節として強く感じるべきところを強拍に置くというのがルールなのです。

本にはたくさんの例が挙げられていて分かりやすいのですが、私たちが親しみやすいところで言えば、ベートーヴェン/第9の歌詞でしょうか。

Freu-de, schö-ner Göt-ter-fun-ken, Toch-ter aus E-ly-si-um, …
ふろいで、しぇーねる、げってるふんけん、とほてる、あうす、えりーずぃうむ、…

私たちは、すべての音をほとんど同じ強さで演奏してしまっていませんでしょうか。
でも、この詞をメロディーと注意深く合わせて見てみると、単語のアクセント(太字部分)は必ず小節の1拍目に来ていることが分かります。(ドイツ語を知らなくても、アクセントの位置が分かるのではないでしょうか?)さらに、例えば修飾語(形容詞)であるschö-ner(美しい)よりも、その次の名詞Göt-ter-fun-ken(神々の火花)の方が重要な単語のはずで、そこに強さがあるはずです。そのアクセントのある音節である“Göt-”にあたる箇所に、ちょうどメロディーは最高音に達していますね。

 他に、本では『雪山賛歌』の例が述べられているのですが、類似の例として、“Happy Birthday to You”を思い出しました。この曲、日本語では拍子感があいまいですが、実はアウフタクトから始まる弱起の3拍子の曲だということは結構知られていますよね。歌詞を注意深く見ると、その意味合いが分かりませんか? “happy”はあくまでも修飾語、次の“birthday”が言いたい言葉で、ここが自然に1拍目になるのが原語のリズム感だと思います。西欧の言葉には、前置詞や冠詞などの言葉が主要な名詞の前に置かれることが多く、このようにアウフタクトから始まるリズム感が多いのだと本では説明しています。

私たちは、何となく「1拍目は強く」とか、「アウフタクトは次に向かうように」とか、旋律の歌い方についてルール化して考えてしまいがちですが、西欧人の感覚では、(器楽曲であっても)このような言葉を伴ったリズム感で自然に旋律を捕らえており、同じ西欧人の作った曲は自然に歌えてしまうのではないでしょうか。私たちは、言語の性格の違いから、演奏に際してこのことはあえて意識しなくてはならないのだと思います。
今練習しているマーラーも、歌い方で悩むことが多いですね。何かドイツ語で歌詞を当てはめてみたらうまく歌えるでしょうか?
また、日本人作曲家の曲は日本語を感じて演奏すべき?

紹介した項目は本のごく一部で、ほかにも興味深い内容がたくさん述べられています。私の説明は下手で難しく思われるかもしれませんが、本は実例が多くわかりやすいので、ぜひ一度手にとってみてください。

(団内トレーナー あ)

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