2017年12月10日

アンサンブルの楽しみ パート2


ブログの依頼があり、最近いろいろと考えていた「感動する音楽」について書こうかと思いましたが、過去の検索をしてみたらなんと6年前に今の思いとほとんど同じようなことを投稿していました。よろしければ、こちらも読み返してみてください。
 ⇒ http://yawata.sblo.jp/article/47128454.html
 というわけで方向性を変えて、12月1日投稿のホルンUさんに引き続き、私も大好きなアンサンブルの楽しみについて書いてみます。ホルンさんは同じ楽器でのアンサンブルの醍醐味を書かれていましたが、私は異なる楽器のアンサンブル、木管五重奏の魅力を紹介します。
 ご存じの通り、室内楽やアンサンブルといわれるジャンルには、弦楽四重奏、ピアノ三重奏、金管五重奏など様々な編成があります。なかでも弦楽四重奏はクラシックのアンサンブルの代表的な編成で、ハイドン、モーツアルト、ベートーヴェン、シューベルト、ドヴォルジャーク、ショスタコーヴィッチなど名だたる作曲家が、世に残る名曲を作曲していますね。曲の構成もしっかりしていて、その音楽的内容も崇高なものが多く、まさに純音楽の極みとも言うべきものだと思います。これに対して、木管五重奏は正反対の位置あるように思います。古典的なものではダンツィ、レイハが多くの作品を残していますが、その後はタファネル、イベール、ミヨー、フランセ、ボザなど近代フランスの作品が多く、ニールセン、ヒンデミット、ヴィラ=ロボス、バーバー、リゲティなど、近現代の様々な国の作曲家も作曲しています。しかし弦楽四重奏の作曲家と見比べると超有名どころというわけにはいかず、やはり対照的な印象です。曲の内容もディヴェルティメント的な楽しく軽い感じの曲が多いです。
 一般的に木管五重奏といえば、フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットという楽器編成になります。この編成が絶妙で木管五重奏の最大の魅力だと思います。ホルンが入っているので「木管」というのは少し違和感もありますが、言い換えれば笛五重奏でしょうか。横笛、縦笛、それに角笛。この五種類の笛は単に音域が違うだけで無くその発音形態や構造も大きく違い、つまり音色が全く異なります。弦楽四重奏はほぼ同じような形、発音形態の楽器の集まりなので、音色や表現も非常に似通っていてその溶け合ったような響きが魅力のひとつです。金管五重奏も楽器の形が円筒形と円錐形で多少の音色の差はあるにせよ、振動源は同じなので調和のとれた響きがします。これに対して木管五重奏の楽器を振動源と共鳴系で分類すると、無簧開管楽器(フルート)単簧円筒管楽器(クラリネット)複簧円錐管楽器(オーボエ・ファゴット)それに唇簧円錐管楽器(ホルン)ということになります。こんなことを説明するまでもなく、誰が聞いてもその違いが分かる五つの音色で作るこのアンサンブルは、あたかも五色の糸で織りなす織物のように鮮やかで色彩豊かです。赤、黄、青、白、緑などの糸が、時に赤が主張し、次には緑が目立って、また時には黄と青が絡まり合い、そして五色が綺麗に織り重なって遠目にはひとつの色に見えるようなハーモニーをつくっていきます。それも、色のバランスによって虹や日が沈む夕暮れの色のように変化していくのです。
 こんなに素敵な木管五重奏を私が初めて経験したのは、大学オケの先輩に誘われたときなのでもう30年以上前になります。すぐにその楽しさの虜になり、卒業後も大学オケのOBを中心に「Ensemble Closque(アンサンブル・クロスケ)」というグループを組んで、当時京響ファゴット奏者であったの森先生のところにレッスンに通い、発表会にも出たりしていました。その後は転勤先の名古屋で所属していたオーケストラのメンバーで「Ensemble Sanpole Academia(アンサンブル・サンポール・アカデミア)」という木管五重奏+ピアノのアンサンブルを結成して十数年活動してきました。ほんとうにアンサンブルを楽しむには、やっぱり同じメンバーで長年続けるに越したことはありません。時間と共にメンバーもの癖も分かってくるし、アンサンブルとしての方向性や音色も固まってきます。でも、仕事の都合や家庭の事情、そして何よりも気が合わないということで、同じメンバーでのアンサンブルを続けることはなかなか難しいようです。Ensemble Sanpole Academiaでは、練習のスケジュール調整や場所の手配、本番の段取りなど大変なことはたくさんありましたが、音楽的な方向性が合うメンバーと奇跡的に出会えて、その同じメンバーで十数年も続けられたことは本当に幸せなことだと思います。昨年夏には第10回記念演奏会を名古屋の熱田文化小劇場で開催しました。ピアノと木管のための五重奏曲(モーツアルト)、サマーミュージック(バーバー)、3つの小品(イベール)、六重奏曲(プーランク)そしてアンコールに安らぎの時間から神経質な子供(フランセ)というプログラムは結成当時では考えられなかった名曲難曲揃いですが、継続は力なりとはよく言ったもので良く出来たものだと自分でも感心しています。
 さて、先月25日に開催された八幡市民オーケストラの室内楽発表会でも、木管五重奏を演奏しました。練習回数が少なくやや不完全燃焼気味ですが、このメンバーでのアンサンブルも楽しく、私のアンサンブル人生でまた新たな1ページが始まった予感がします。これからが楽しみです。

クラのゆうすけ
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2017年12月01日

アンサンブルの楽しみ

ホルンUです。
いつのまにか40年もの歳月をホルンと付き合っていることに先日気がつきました。汗

さて、我がホルンパートは室内楽演奏会には必ずパートアンサンブルで出演しています。
このところずっと6人なので6重奏をやるのですが、実は6人用の楽譜はあまり出版されていません。
あるにはありますが、4とか8よりは明らかに少ないのです。
まあなければ作ろうということで毎回パートの誰かが6重奏用に編曲します。
まあどうせ編曲するならジャンルに関係なくやりたい曲をやるか、とけっこうムチャな曲を選び、
「うわーこんな楽譜吹かれへんわ」と笑いながら練習するのがとても楽しいです。
更に言うと固定メンバー用に編曲するということは最初からどのパートを誰が吹くか
わかっているわけなので、メンバー各人の個性を活かした編曲が可能です。
メンバーそれぞれに得意な音域や表現方法があるので、そこを少し(いや、かなり)攻めるというか拡張するわけです。
その結果パートメンバーから「吐きそう」(筆者註:原文は「げー出そう」)「唇切れそう」
「(息継ぎできなくて)酸欠になるから休符求む」などの生温かいお言葉をいただくことになりますが
そこを笑ってスルーして毎回本番まで突き進むのも、パートアンサンブルの醍醐味のひとつと言えるでしょう。
先日開催した今年の室内楽演奏会では懐かしの吹奏楽名曲を2曲演奏しました。
普通の金管5重奏に匹敵する5オクターブ近い音域を使い、原曲ではサックスパートにあるアドリブソロ風の楽譜も
そのまま盛り込むという相変わらずの無理やりな楽譜だったため練習ではいろいろ不服の声が出ていましたが
これも相変わらず笑ってスルーし、本番はけっこう楽しく演奏できました。

さあ、次も無茶しますよ。笑
ホルンU
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2017年11月26日

ラフマニノフ紹介

次回の演奏会のメイン曲として、ラフマニノフの「シンフォニック.ダンス」を演奏します。実は、私はこれまでラフマニノフの曲を演奏をしたことがありません。初挑戦です。しかし流石、有名作曲家だけであって、今まで読んだ(見た)幾つかの物語の題材されていることを思い出しつつ、有名どころを書き連ねてみました。
よければラフマニノフの布教(?!)にお使いください。また曲を知ってる方には、よりおすすめできる、楽しめる作品ですのでぜひ見てみて下さい。


中山七里 おやすみラフマニノフ
ピアノ協奏曲第2番
前奏曲嬰ハ短調「鐘」
ラフマニノフを題材とした物語として、やはりこれが一番最初に来るのではないでしょうか。タイトルからは想像できないまさかのミステリー小説です。音楽大学内で起こったストラディバリウスの密室盗難やグランドピアノの破壊事件、そこに関する思惑などなど。この作者の予想の付かないラストにいつも驚かされます。

恩田陸 蜂蜜と遠雷
練習曲集 音の絵
ピアノ協奏曲2番、3番
書いといてなんですが、実はまだ読めてません。(図書館派なので人気の本はなかなか回ってこず…)ピアノコンクールの話、らしいです。が、元々売れっ子作家の恩田陸さんの作品の中でも傑作と言われている物なので、読むのが楽しみです。

新川直司 四月は君の嘘
クライスラー作曲 愛の悲しみ、ラフマニノフ編曲
こちらはラフマニノフによる編曲です。元々はバイオリンとピアノの曲なのですが、ラフマニノフがピアノソロ用に編曲した物が使用されていました。ピアニストの主人公にとって、母親との思い出の曲として取り上げられていました。編曲にもラフマニノフらしさが滲み出ている気がします。
バイオリニストのヒロインとピアニストの主人公が織りなす青春物語です。エンディングがもう最初の頃から見えてるのに、それでもエンディングは泣いてしまう表現が素敵な作品です。

二ノ宮知子 のだめカンタービレ
ピアノ協奏曲第2番
やっぱりピアノ協奏曲の2番は色々な所で取り上げられる有名曲ですよね。のだめと千秋がピアノで連弾したり、ミルフィーと千秋のコンサートで使用されていました。

フィギュアスケートについて
浅田真央選手のソチ五輪でのピアノ協奏曲2番は名演でしたし、バンクーバー五輪では鐘を使用していましたね。ピアノ協奏曲第二番は高橋選手や村主選手、伊藤みどり選手も使用していたとの事、フィギュア界に於いても、大人気曲の一つとなっているのですね。また、別の曲でしたら羽生選手が昔、パガニーニ主題による狂詩曲を使用しています。
フィギュアスケートでは、ラフマニノフが使われる機会は多いみたいですね。どれも名演なのでフィギュア好きはぜひ見てみて下さい。

そういや村上春樹ってめっちゃクラシック出してくるけど、ラフマニノフについてはどうなんかなと思って調べてみるました。
残念ながら登場は一文だけ、セルゲイ・ラフマニノフみたいな深刻な顔をした〜という比喩表現に使われていただけでした。残念。

書いてて思ったのですが、ピアノ協奏曲2番の使用がやっぱりダントツに取り上げている作品が多いですよね。
残念ながら「シンフォニック.ダンス」が使われている作品は見つけられなかったのですが、この曲中にも、どこかオーケストラがピアノらしく聞こえるところが幾つかある気がします。これからどのように、曲ができあがっていくのか楽しみです。
ぜひ完成を聞きに次回第52回演奏会にいらしてください。


本を読みたい人
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2017年11月11日

第50回記念演奏会を終えて

少々日が経ってしまいましたが、さる10月22日、第50回となる定期演奏会を終えました。台風が近づく荒天の中でしたが、大勢のお客様にご来聴いただき、演奏会途中で携帯の緊急速報メールが鳴ったりもしていたようですが、最後まで(いろんな意味で)無事に演奏をすることができました。指揮は中井章徳さん、第33回定演ではじめて客演をお願いして以来今回で5回目の共演です。

第50回記念演奏会ということで、プログラムはかなり意欲的なものでした。1曲目はベートーヴェンの交響曲第1番。記念すべき第1回定演(1983年)で演奏した曲でもあります。両方とも出演した方がいらっしゃるのか、興味があるところです。さてベー1は、次のリヒャルトなどと比べれば、楽譜はかなりシンプルなのですが、それだけにわずかな音程のずれやリズムの乱れが致命傷になることもあり、私たちのようなアマオケにとっては演奏にかなり気を遣う曲です。中井さんのベー1は、古典的なドミナント→トニックの進行を明確にしつつ、その上でベートーヴェンが随所で試みている実験的(前衛的?)な仕掛けを細部にいたるまで忠実に再現しようとするもので、とても刺激的で楽しめました。本番、中で弾いている印象としては、推進力があり、かつ古典的なまとまりも感じられるいい演奏だったように思います。

休憩をはさんでメインは「英雄の生涯」。私たちにとってはかなりチャレンジングな選曲です。音楽関係の知り合いからも、「まじか!?」(まじです)、「ソロ弾くの?すごいねー」(弾ければね)、「これが弾ければたいがいのオケ曲は弾ける気になりますよ」(弾ければね)とたくさんの驚きと励ましのお言葉をいただきました。

個人的なことを書かせていただけば、ヴァイオリンのソロは噂通り(?)とんでもなく難しく、選曲の段階で打診されたときには安請け合いしたものの、いざさらい始めてみるとまあ大変。YouTubeで動画を探してはボウイングやフィンガリングを参考にしてあーでもないこーでもないと悩んだり、師匠にレッスンをお願いしていろんなアイディアやコツを教わったり、とにかく悪戦苦闘の連続でした。

ところで、こういうドソロはかなり緊張を強いられます(少なくとも私は)。ある意味では、技術的な問題の克服よりも、緊張対策の方が重要だと思うくらいです。特にイヤだったのは、最初に妻が登場する場面や、一番最後の部分など、他人が弾いている姿をみれば「気持ちよさそうに弾いててええなあ」と思うような箇所ばかり。本番で緊張しないようにするのは経験上無理だとわかっていたので、自分なりに細かな緊張対策をいろいろと試しました。そんなこんなで本番は、練習では一度もミスしたことのない箇所で大ミスをしたりもしましたが、大きな破綻もなく何とか乗り切ることができたかなと思います。

ヴァイオリン・ソロのことばかり書いてしまいましたが、オケ全体としても超難曲で、他にもホルンをはじめとして管楽器群に美味しいソロがあったり、超高音域のヴィオラなどありえないくらい難しい譜面ヅラだったり、にもかかわらず緻密なアンサンブルを要求されたり、とにかく大変な曲でした。さすがに無傷の勝利とはいきませんでしたが、難しい楽譜と格闘してよくここまで仕上げたものだと、互いの健闘を讃えあいたい気持ちです。

初見大会から5か月弱。この長い期間丁寧に練習をみていただいた中井マエストロ、トレーナーの先生方、団内トレーナーの皆様には、あらためて感謝。第50回の節目の演奏会として、オケとしても個人的にも達成感のあるいい演奏会になったと思います。

次の第51回定演は、2018年5月27日。プログラムは、ムソルグスキー/禿山の一夜(よく聴くリムスキー=コルサコフ版ではなく、オリジナル版)、玉井菜採さんをソリストに迎えてのチャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲、ラフマニノフ/シンフォニックダンス、です。その前にも、11月25日には親子コンサートと室内楽コンサート、来年2月11日には八幡市民音楽祭に出演します。私たちにとって普段の練習はやはり演奏会あってのもの、そして演奏会は何と言ってもお客様に聴いていただいてナンボです。これからもぜひ気楽に聴きにいらしてくださいませ。さらに、私たちと一緒に演奏しようという方、もちろん大歓迎です。

コンマスながた
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2017年10月15日

トレーナーがメトロノームと違うところ。

演奏会が近づいて来ました。団内トレーナーにブログの当番が回ってくる時期でもあります。普段の練習の雰囲気を感じていただければ幸いです。

私が団内トレーナーを担当し始めて、13年が経過しました。早いものです。
団内トレーナーを務めていると、よく「大変ですね。」と言われます。はい、確かに大変ではあります。が、それなりに楽しい面もありますので、まあやりがいもあります。前回のトレーナーブログにてHさんも、同じようなことを書いていました。 →http://yawata.sblo.jp/archives/20170513-1.html
他に最近よく言われるのが、「いつもご指導ありがとうございます!」というもの。自分より年下の比率が増えてきたせいか、頻度が増したように思います。
でも、ちょっと待て。尊重してもらえることはうれしいけど、私のしているのは「指導」だろうか?私は先生ではないし、いろんな楽器の演奏技法を人様に教えられる能力はないし。じゃあ何やっているの?と聞かれると、案外一言で説明するのは難しいものです。指導はできないけど、ある程度エラそうなことも言わないといけない。マジメに言えば、練習を効率的で最大効果が出るような「仕切り役」でしょうか。会議の進行役のような。奏者だけでもその気になれば練習はできますが、練習をうまくファシリテートすることで、より効率よく練習を進めることができる、というか。ちょっとインテリジェントなメトロノームのイメージ?
さて、とはいえ、メトロノームじゃ何なので、自分なりにこんな練習を目指したい、というポリシーのようなものは持っています。この機会に思い切ってちょっと公開してみたいと思います。ネタばらしみたいでちょっと恥ずかしいですが。また、あくまで「理想形」ですから、団員のみなさんからの「言ってるようにはできていないやないか」、というツッコミは甘んじて受け止めます・・・実際、毎週、思い通り行かなかくて凹んだり、うまくいったとニヤついたりしてるんです。

1.「振る」ことにはこだわる。
 客演指揮者とは同じ振り方も同じテンポも完璧な再現は無理です。でもだからといって「棒はお飾り、勝手にアンサンブルして」 としてしまってはいけないと思っています。みなさんがまず指揮を意識して視界に入れ、適切な「指揮者の見方」の練習になるように、まずはトレーナーと言えどちゃんと指揮者として振る必要があると思い、結構一生懸命振ってます。見てくれなかったら、見て!と言います。見てね。

2.「練習」をする。
ともすればやってしまいがちなのが、「ここに注意してください。」「この音符、大事だから。ちゃんと演奏してね。よろしく。」 と指摘するだけで終わってしまうケース。練習するために合奏しているのですから、合奏しなくてもできる指摘をしてたんじゃあ意味がない。演奏してもらって、そこで問題点があれば指摘して、直るように練習する。私の練習は反復が多いと思いますが、こういう理由によります。
また、できるだけ話す時間を削減し、音を出す時間を増やしたい。これはたぶんトレーナーの永遠の課題と言ってもいいかもしれません。

3.たまには「小ネタ」を入れる
 2の「音を出す時間を増やす」と矛盾するようですが・・・
アマチュアとして、楽しく演奏、練習するのを楽しみに集まって来ている側面もあると思います。多少の雑談(うんちく話)でちょっと一息、も必要かな、と思っています。実際あまり役に立たないしょーもない話が多いのはご愛敬…。何事も度を過ぎてはいけませんね(!)

これらはみな、結局練習時間との戦いだったりもします。すぐに時間が足りなくなっちゃうんですよね…。正直、まだまだの域だと思いますが、今後も精進していきたいと思います。そして、演奏会本番が素晴らしいものになることに貢献できますように。
やっぱり、こういう人間的な練習ができるようになっていかないと、メトロノームとは言わないまでも、今流行りのA.I.にいずれ取って代わられてしまうかもしれませんね。

A's Intelligence
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2017年09月30日

アマオケの魅力

毎週土曜日、夕食の支度を済ませ、いそいそと公民館へ向かう。練習が出来てない週は気が思い(>_<)。今日は、4楽章まで行きませんように…とか思いながらも、休むこと無く、気付けば早いもので在籍5年目である。
周りは大学オケで鍛えられてる方がほとんどの中で、未経験の私はかなり頑張らないとついていけない。それでも続けていけるのは、他では味わえない魅力がいっぱい詰まっているからかもしれない。
その魅力とは…
まず、日々の生活とは全く別の世界での活動であり、母でも妻でもなく、個になれること。以前より、実際忙しいはずなのに、張りがあり、好きなことをしてる分仕事も頑張れる、良いバランスが保たれている。
そして、貴重な体験。年に2回の演奏会に向けて客演指揮の先生やトレーナーの先生から手厚い指導を受ける事が出来る贅沢。それに伴う合宿は、まさにどっぷり浸れる時間である。
そして、本番のあの何とも言えない緊張感。1曲目のタクトが振られる前の瞬間の静けさ。そして、皆の集中の糸を繋ぎ曲が進む。フィナーレは、毎回泣きそうになるのをこらえて、あ〜終わった〜と達成感が込み上げる。
このような体験全てが、アマオケの魅力で、辞められない理由なのでしょう。
来月の演奏会まで1カ月を切り、後悔の無いように、日々練習に励みたい。そして集客活動も頑張らねば。子供たちに言わせると、ママの青春なのだそうで(^^)
行けるとこまで行こう!

Vn. mariponta
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2017年09月18日

トロチューな毎日 オフレコ版

来たる第50回記念演奏会に向けて、団内ではいろいろな準備をしています。その中で先日、楽器を初めたころは…という話になり、パート内で大変盛り上がりました。残念ながらオフレコになってしまった部分を、せっかくなので少しご紹介したいと思います。
まずは英雄の生涯のトップ、トロンボーンのNさん。ひょうきんで楽しいお人柄で、くまモンがトレードマークです。中学は水泳部で、高校の吹奏楽からトロンボーンを始めたそうです。パートで唯一の文系出身ですが「何故かいちばん理屈っぽいんじゃないでしょうか?笑」とのこと。最近の考え事は、金管楽器は高い音を出すとき息のスピードをあげるのに、弦楽器は弓のスピードを上げてもピッチが上がらないのは何故か、だそうです。難しいです 笑。
バストロンボーンのFさんは、真面目で面倒見の良い、パートのお父さん的存在です。LINEのアイコンが「お父さん」で登録されている(もともとご家族でしかお使いでなかったそうで)ので、いつもパートLINEが大変ほっこりします。中学はバスケ部、高校で吹奏楽部に「引きずり込まれた」らしいです 笑。特に希望に関係なくトロンボーンに配属、バストロは長女さんが生まれる1ヶ月前に購入されたそうです(奥さまの寛大なお心に感謝です!)。
英雄の生涯ではテナーチューバ担当のHさん。大らかでチャーミングな、我らがパートリーダーさんです。大変博識でいらっしゃって、例えば美味しいお酒やご飯のことはもちろん、靴ずれ予防にはワセリンが効くとか、いつも面白い話をして下さいます。トロンボーンを始めたのは中学のブラスバンド。中1の秋に少し遅れて入ったらパーカッションとトロンボーンしか空いておらず…ということでトロンボーンになったそうです。
そしてチューバのTさん。朗らかで親しみやすいお人柄で、降り番部屋でも子供たちに大人気のお父さんです。Tさんの周りは何故かいつも鬼ごっこスポットになっています、うらやましいです 笑。楽器を始められたのは中学の吹奏楽部からで、中学ではトロンボーン、高校からチューバになったそうです(本当はクラリネット希望だったのだとか…!)。
今回はこのような素敵なメンバーで演奏会に臨みます。どうぞお楽しみに♪(本当はまだまだ、これまでにトロチューに在籍しておられた偉大な先輩方のお話なんかもあるのですが、こちらはまたの機会に…!)
じゃんけんに負けたらトロンボーンしか残ってませんでした・U
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2017年09月10日

英雄の生涯に寄せて

裕輝も早いものでもう4歳、成長するにつれ、持って生まれたものや少しずつ形成されつつある個性のようなものが感じられるようになってきた。人の性格や好みはどこから来るのか?家庭環境?持って生まれたもの?仲間?そりゃどれもでしょ、とみんな当然のように言う。でもそれだけだろうか?「どんな環境で育ったとしても自分は自分で変わらなかったのではないか?あまり親の言うことを好んで聞き入れた記憶がない。どちらかと言えばしぶしぶ。
かと言って持って生まれたものだけが全てで親や仲間達から何の感化も受けなかった訳でもない。では今自分が彼にしてやれることは何だろう?」ようやく会話らしいことができるようになった裕輝と話しているとふとそう思うことがある。
1940年代まで生きた人物にしては伝記らしい文献が多くないシュトラウスはどのような幼少期を過ごしたのだろう?父フランツは養子だった。スパルタ教育で育てられ、後にワーグナー、ブラームス、ビューローなどからも一目置かれるほどの名ホルニストになる。息子リヒャルトも父のホルンが大好きで、マイスタージンガーのソロを父より上手に吹く人を知らないと言っていた。母は裕福なビール醸造家の娘でかなり神経質な人だったらしい。家には常に父の同僚が出入りし、音楽を志すには最適な環境で育った。少年はいわゆる神童、5歳から作曲できるほどの才能を持ち、挫折することもなく、そのまま音楽の世界でピアニスト、指揮者兼作曲家として成功した。父フランツは、いわゆる教育パパ。幼少期のリヒャルトは父の言いつけをきちんと守る賢い子だった。父はモーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトなどのドイツ古典派に深く傾倒していたため、息子にも古典派中心の音楽教育、敵視していたワーグナーからはできるだけ遠ざけるようにしていた。16歳で音楽界にデヴューしたリヒャルトに対しても対位法の技巧に走りがちな作曲の癖を何度も指摘し、同僚チェリストの奥さんと不倫騒動を起こしそうになった時も厳しくたしなめた。
(W不倫ではなく、リヒャルトはまだ20歳で独身だった。
しかし、そんなことで親子関係が悪くなることもなく、父への敬愛を忘れず、コンチェルト1番を父のために書いた。情報不足で音楽以外のエピソードが見つからず、人間臭さが少ない印象だが、興味を引いたのが、数学だけがあまり得意ではなかったこと。それと関わりはないかもしれないが、お金を貯めることだけにずっとこだわり、特に癇癪持ちのソプラノ歌手だったパウリーネと結婚してからは、さらに拍車がかかった。お金が稼げる演奏会にはなりふり構わず自分のオケ(ベルリンフィル)を駆り出し、それを他人から揶揄されても、全く動じなかったそうだ。作品に出てくるあのロマンティックなメロディの数々からは全くかけ離れていてちょっとおもしろい。
今自分がこうしてホルンを通じて少しだけでも音楽に触れてそれを学ぶことができる。英雄の生涯のような難曲にも挑戦させてもらえる。これは自分の持って生まれたものだけでここまで来たのでなく、良くも悪くもこれまで関わったすべての積み重ねだということだけは確かで、その結果幸せに生きている。いろんなものに感謝しながら、いろんなものを見聞きしながら、これからも裕輝と一緒に成長していきたいと思う。

弥益 洋
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2017年08月23日

八幡市民オケ子ども会 パート2

前にこのブログで子ども会のことを書いたのはいつだったかな…と見返してみると、もう5年前でした!!!
月日の経つのは早いもので…

…という訳で(?)、八幡市民オケ子ども会パート2です。
パート1はこちら→http://yawata.sblo.jp/article/54764922.html

5年前は未就学児数人だった子ども会ですが、その後子どもたちは大きくなり、そしてお友達が増え、今はほぼ毎回来るレギュラーメンバーが10人を数えるまでになりました。
不定期に来る子たちもいます。
毎週複数のシッターさんに来ていただいて見守ってもらっています。

子ども10人もいると、さすがに全員で遊んでいることは滅多になく、いくつかのグループに。
ブロックで遊ぶ子たち、絵本組、折り紙に勤しむグループ、シッターさんに抱っこされて甘える子、この一週間を語る子、そして走り回って汗だくのワンパクたち…
年の近い子でまとまったり、大きい子が小さい子の相手をしたり。
その時々で行き来しながら楽しい時間を過ごしているようです。

子どもたちが増えると、シッターさんをお願いするための仕事もいろいろ増えました。
親たち全員で役割分担して、相談しながら進めています。
運営の方を始め、オケの皆さんにもたくさんご協力をいただいています。そして、温かく見守ってもらっています。ありがたい限りです。

毎週、子どもと楽器を抱えてやってきて、練習して、そして遊び疲れた子どもを連れて帰る…
大変ではありますが、充実したオケ生活です。

オケ復帰したいけど子どもが小さいうちは預けられなくてムリかな…とお思いの八幡市近辺の方、よかったら一度覗きに来てください。
賑やかな子どもたちがお迎えしますよ。
たいこ・3児の母 あ@今年は子ども会会長
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2017年08月11日

新世界交響曲に思いを巡らせて

この3月に入団しました。第49回定期演奏会の演奏曲目がドボルザークの交響曲9番ということで、連想的に色々なことに思いを巡らせましたが以下はその一部です。
この交響曲は今から60年前の中学生の頃、まだ、「交響曲第5番‘新世界より’」で呼ばれていました。恐らく私が初めて買ったLPで、演奏はトスカニーニとNBC交響楽団でした。これ以降は何が何でもトスカニーニとNBCの演奏というほどにはまっていきました。友人はラファエル・クーベリックの指揮するLPをもっていました。二人で持ち寄って聴き比べをしました。第2楽章の中間部のコントラバスのピッチカートは言うまでもありませんが、第4楽章126小節から始まるコントラバスのppのピッチカートが友人のプレイヤーではくっきり再現されるのに、自分のプレイヤーでは聞こえなくなってしまって、その度に、ボリュームを上げて聴くなどしたことが思い出されます。
高校に進学して3年間は大阪の朝日ジニア―オケにフルートで参加しました。上には上がいます。2ndフルートに甘んじておりました。3年間のジュニアオケ活動を通じていろんな楽器と接する内に、興味がコントラバスに移っていきました。当時は、オーボエ、ファゴット、コントラバスの人材が渇望されていました。高3のときにコントラバスに転向しました。当時、演奏会に向けシューベルトの未完成交響曲を練習していましたが、オケの全体練習で指揮の朝比奈隆先生から「君、一人で弾いて見なさい」と冒頭のバスパートの演奏を命じられたことがあります。身の縮む思いで弾きわった時の評「迷惑ではないな」という微妙なものでした。
 連想は飛びます。その後、そこそこ弾けるようになり、師匠である西出昌弘先生の紹介で、関西フィルハーモニー管弦楽団の前身であるヴィエールフィルハーモニックにエキストラに行くようになりました。この楽団の指揮者は創設者の宇宿正人さんですが、ワンマンなやり方で、私がエキストラにいきはじめてから2〜3年経た頃に、とうとう団員との仲がこじれてしまい、指揮者が団を離れることになり、その最後の演奏会が新世界交響曲でした。いつも通りの指揮をする指揮者と白けた団員の中での演奏でした。この連想からさらに、団員との関係がこじれてしまった、カール・チェリウスと京都市交響楽団のお別れ演奏会を聴きに行ったことが思い出されました。演奏する方の思いとは別に聴く方の思いは聞こえない音を聞いてしまったり、凡庸に聞こえたり、名演奏に聞こえたりします。内紛のことなど何も知らなければ聴く方は何も感じません。演奏者は何らかの形で指揮者を裏切ることができても、一方で決して作曲者を裏切ること出来ないというところに一つの答えがあるのかもしれません。「どんな音が出したいですか?」という「はるもにい」の問いかけと併せて、演奏とはどうあるべきかを深く考えさせられます。
日浦啓全
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