2017年04月29日

ロビコン

第49回定期演奏会まで1ヶ月を切りました。
本番でのより良い演奏を目指してラストスパート!という感じです。
そして本番直前のロビーコンサートの準備も本格的になりました。

演奏会当日、早くホールに到着されたお客様がホール開場まで立ったまま並んでずっと待ってくださっているのが申し訳なくて、お待たせしている間、少しでも楽しんでもらおう(時間を潰してもらおう?!w)とロビーでアンサンブル演奏をさせてもらったのが八幡市民オケ定期演奏会でのロビーコンサート(略してロビコン)の最初です。
ロビコンを実施しなかった演奏会もありましたが、最近はほぼ毎回1、2グループが行っています。これらの出演者は、団内で順番が決められているとか、くじ引きで決めるとかではなく、全て自主的出演者です。プログラムもこの出演者たちが自由に選曲しています。
私は定期演奏会に関連する選曲での木管五重奏で既に2,3回出演させていただいてます。

実は初ロビコン出演は、私を含む木管五重奏のグループでした(たぶんそのはず)。
で、はてさてその一番最初はいつだったかなぁ・・・って、う〜ん、正確に思い出せない。
創立25周年第30回定期演奏会で「オケの誕生祝い」として木管5重奏の「ハッピーバースデー変奏曲」を演奏したはずなので(これが最初だったっけ?)、ロビコンは少なくともかれこれ10年は続いていることになります。

今では当たり前のようにロビーで演奏していますが、一番始めは分からないことだらけでいろいろ苦労しました。
ホール側からロビコンOKの返事はいただいたものの、「小ホールなど他の施設を利用される人たちの動線を妨げないように」という注意が。
ご存知の方も多いと思いますが、八幡市文化センターには大ホールの他に2・3階に会議室や練習室、4階に小ホールなどが有り、大ホールロビーには展示室や喫茶室、二人の兵馬俑とたくさんの柱もあります。
ロビー内、演奏する位置次第で、センターを利用される方々に迷惑がかかるかもしれません。それは防がないと!
演奏位置としては、左右どちらかの兵馬俑の前以外は考えにくかったのですが、さぁどうしたもんじゃろの?
ホールに向かって右だと展示室入り口を塞ぎそうだし、左だと喫茶室や小ホール等へのエレベーターへの動線を妨げそう。柱もたくさんあって演奏立ち位置によっては並んでいる開場待ちのお客様と向かい合えないし・・・
検討の結果、当時展示室で催事をされていた方にお許しをいただいた上で(その節はありがとうございました!)、展示室入り口の手前、右の兵馬俑前にスペースを取ることができました。
が、他にも問題が。
それは響きです。ロビーにはホールのような演奏のための音響設計はされていません。
うっかり楽譜どおりにf(フォルテ)で演奏してしまうと音が響きすぎて何の曲なのか全く分からなくなってしまうという事態に陥ってしまうため、音量の加減には大変難儀しました。

そんなこんな他にもいろんな苦労があったわけですが、ロビコンに出ない団員からのたくさんの理解と協力もあって無事に回を重ね、今では定期演奏会本番直前ロビコンがほぼ恒例となっていることをうれしく感じる今日この頃です。

今回の第49回定期演奏会でもロビコンを行う予定です。
どんな曲が登場するかお楽しみに!!


おざQ
posted by 八幡市民オーケストラ at 11:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2017年04月17日

新世界 コントラバス4和音

新世界の第2楽章、イングリッシュホルンの旋律が非常に有名ですが、実はコントラバスにも隠れた見せ場があります。それは第2楽章のラストに弱音で響く4和音ですが、全てコントラバスによって演奏されます。
様々な楽曲に出てくる見せ場の中でも数少ない、チームワークが試される箇所です。それぞれどのような役割を担っているのか、各パートごとに説明していきます。

Des (低)
最低音を担当。和音の基礎の土台となるため、音程のずれはもちろん、かすれた音は許されない。本番でも安定した音が出せるメンタルが要求される。
主に4プルト、小編成オケでは最後尾に座る方が担当する。

Des (高)
1オクターブ上のDesを担当。Des(低)より音量は必要ないが、音程のずれは周囲にすぐ分かってしまうので、間違ってもすぐに修正出来る能力があると有利。
主に3プルト、小編成オケでは後ろから2番目の方が担当する。

As
Des(低)の5度上、Des(高)の4度下を担当。音量はそれほど必要ないが、唯一鳴らす弦が2つ考えられるパート。どちらの弦で弾くかで、その方のセンスが分かってしまう。
主に2プルト、小編成オケでは次席奏者が担当する。

F
Des(高)の長3度上を担当。1番高い音のため音程が取りづらい。和音の最後の味付けを決める第3音の役割のため、責任は1番重い。後ろに分かりやすい合図を送ることも要求される。
主に1プルト、首席奏者は必ずこの音を担当する。

それぞれの役割を知った上で聴くと、相当面白いと思います。本番では誰がどのパートを担当しているのか、乞うご期待下さい。
橋本 怜補
posted by 八幡市民オーケストラ at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2017年04月02日

マウスピース選び

 私は木工と刃物店の店員という二つの立場から刃物に関わっている。
 刃物の生命は第一に「切れ味」だ。むろん研ぎの如何によって左右されはするが、「鋼の硬さと粘り強さ」は大きな要素となる。ところが硬さや粘りは見た目で判るものではないので、多くのメーカーは「〇〇鋼を使用」などの情報を謳い文句にする。
 ところが鋼は鍛え方と熱処理次第で、硬くも柔らかくも、粘くも脆くもなる。ちょうど米を炊く際、コシヒカリであろうがササニシキであろうが、炊き方次第で硬くも柔らかくもなるのと同じで、作り方次第でどうにでもなる。したがって「〇〇鋼」なら必ずよく切れる、とは絶対に言えることではない。

 以前NHKで、あるメーカーが「うちの庖丁は〇〇鋼で一番よく切れる。この鋼はうちだけだ」という困ったことを言った。しばらくして「〇〇ブランドの庖丁をくれ、〇〇鋼のが一番切れるのだろ」というお客さんがみえた。ところが、その鋼は他のメーカーにもあるし、鋼種と切れ味に直接の関係はないのは先述の通り。その庖丁は悪い物ではないが一番いいというほどのものでもないことは、研いだ結果で確認できている。それでそのことを丁寧に説明したのだが、「でもテレビが、NHKがそう言っていた」と理解が得られなかった。「なら、NHKで買いなはれ」とまでは言わなかったが、思い込みに囚われてしまうと物の本当の姿を知る機会を失うのだなと思った。

 さてトランペットのマウスピース選びにも、世間にそういう情報があるようだ。ボア(スロート)の太いもののほうが太い音になるとか、大口径のを使いこなすのが上級者であるとか、そういう情報に囚われている人がいるらしい。
 しかし人はそれぞれ歯も唇も違う、また息の使い方も唇とのバランスも、何もかもが違う。マウスピースはそういう個人の特徴と、用途に合わせて選ぶべきものであって、いわば陸上選手が自分の足に合った靴を選ぶのと同じだ。大きい靴を履いているのが良い選手、というような馬鹿な話はない。
 自分にとって大き過ぎる(またはその逆の)ボアや口径はといったものは、望む結果が得られないだけでなく、練習をも無駄にするものでもある。むしろ悪い癖のもとにもなり得るものだ。
 楽器のカタログなどに書いてあることでも、意味のない情報であることが多い。「輝かしい音を出す」とあっても、人によっては響きが少なくなったりして逆にくすんだ音になることもある。結局は、実際に試さなければ本当のことは絶対にわからないということだろう。そういう文言は回り道をさせるだけで、百害あって一利なしといってよい。
 やはり自分の感覚や周りの耳を頼って試していく以外に、良いマウスピースを選ぶ方法はないと思う。

 近年は情報過剰といってよい社会であるが、刃物であれ楽器であれ、そういう情報に呑みこまれることなく素直な目で選べるようでありたいものだ、と私は考えている。さあ、後は練習だ。

Tp 山田潤
posted by 八幡市民オーケストラ at 00:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記