2019年10月14日

第54回定期演奏会に向けて…序曲「ヘリオス」について

第54回定期演奏会まで、いよいよ一週間となりました。
今回は、北欧デンマークのニールセン、中欧チェコのドヴォルザーク、ロシア(旧ソ連)のショスタコーヴィチという、バラエティに富んだ3人の作曲家の曲を採り上げます。

私は、団内トレーナーの一人として、ニールセンの序曲「ヘリオス」を担当し、普段の練習を進めてきました。この序曲は、ニールセンの管弦楽曲の中でも最も有名な曲の一つとのことですが、私は恥ずかしながら、今回団内トレーナーを担当するまで聴いたことがありませんでした。しかし聴いてみると実に良い曲で、親しみやすく印象的な、演奏会の幕開けにふさわしい曲だと思います。
今回のブログでは、演奏会当日のプログラムに掲載する曲目紹介文から一部抜粋して、この序曲「ヘリオス」についてご紹介いたします。

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カール・ニールセン(1865年〜1931年)は、デンマークで最も有名な作曲家で、以前のデンマークの100クローネ紙幣にその肖像画が描かれていたほどです。交響曲(6曲を作曲)の作曲家として名高いですが、他にも協奏曲、管弦楽曲、オペラ、室内楽など幅広い作品を残し、特に、一般大衆向けの歌曲・合唱曲は数多く、今でもデンマークの学校や家庭に広く普及し歌われています。同じく北欧を代表するフィンランドの作曲家、シベリウスとは同年の生まれですが、シベリウスと比べて演奏される頻度は低く、八幡市民オケでもニールセンを演奏するのは今回が初めてとなります。

1903年の春にニールセンがギリシャに旅行した際、青く広がるエーゲ海の日の出の美しさに感激して作曲したと言われており、ギリシャ神話で太陽神を表す「ヘリオス」と名付けられました。日が昇って輝き、やがて沈むまでの様子が巧妙に描かれています。
曲は大きく3部構成で、アンダンテ・トランキーロの静かでゆったりした序奏部分(日の出の部)、アレグロ・マ・ノン・トロッポの明るく華やかな中間部分(真昼の部)、再び冒頭と同じアンダンテの結尾部分(日没の部)に分かれます。
冒頭は夜明けから始まり、遠くから静かに響く低弦に乗って、4本のホルンが順番に登場し、柔らかく物静かにファンファーレを奏でます(この曲を通じてホルンが「太陽」を表しているとの説もあります)。ヴィオラの音階によるうねりが、他の弦楽器にも引き継がれます。徐々に太陽が昇るように盛り上がり、ホルンが冒頭のファンファーレを今度は力強く4本一体となって雄大に奏し、トランペットのファンファーレを経て、太陽が強く輝く「真昼の部」へと移行、テンポもアレグロへと速まります。ひとしきり盛り上がったあと、チェロが美しい第二主題的メロディーを朗々と歌い、木管やヴァイオリンに引き継がれ、更に金管楽器が盛り上げた後、テンポはプレストまで速まり、弦楽器が技巧的なフーガを演奏します(ここの難易度が高いためにアマチュアオケの演奏頻度が低いとの説もあります)。再び元のアレグロのテンポへ戻り、最強奏の盛り上がりを見せると、長い時間をかけて徐々に穏やかになり、木管楽器の朴訥なメロディーを経て、冒頭と同じアンダンテのテンポとなり、日が沈む様子をホルンとヴィオラが表し、最後は低弦が消え入るように曲を締めくくります。
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いかがでしょうか、聴きたくなってきませんか?
皆さまのご来場を心よりお待ちしております。
団内トレーナーH
posted by 八幡市民オーケストラ at 00:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記