楽器が再び弾けるようになり八幡市民オケに復帰したのですが、感染防止に意を払っているとはいえ、感染リスクはゼロではないため、不安を感じながらの練習参加でした。12月には第三波により練習がキャンセルになって少しほっとしたのも事実です。それでも5月の演奏会を目指し、練習にはできるだけ出席するようにしていました。4月には第4波となり、医療状況もひっ迫する中で、円満院での集中練習に参加しましたが、家族の感染リスクへの不安は大きく、2週間は様子を見てほしいと強く要請されました。家族の理解がないまま、オケを続けることは無理なので、演奏会の出演を見合わせる決断をしましたが、緊急事態宣言により演奏会そのものがまた中止になってしまいました。円満院で、玉井先生の圧倒的な音楽に触れ、深い感動を味わったので、コルンゴルドを発表できないのは本当に残念なことでした。
6月初めに2回目のワクチン接種を終え、7月にはザ・シンフォニーホールでの演奏会に出演しました。演奏できることがこの上ない幸せで、“でき”はともかく楽しく弾くことができました。ここのオケでも、職場から外部での活動を禁止されているため出演を見合わせた団員、ゲネプロと本番だけとなった団員など、様々な葛藤がありました。お子様から“クラブ活動は中止なのに、お母さんはなぜ趣味の活動が許されるの”と聞かれ、答に困ったと話してくれた団員もいました。家族の理解はやはりオケ活動には必須でしょう。何があっても演奏会は実現するという幹部団員と指揮者の先生の強い意志のもとに、様々な制約を乗り越えての演奏会で、すべての団員が演奏できる喜びに満ちていたと思います。
今、デルタ株が猛威を振るっていて、感染状況はこれまでにも増して深刻です。重症者も増え、医療状況は予断を許しません。仮に感染しても病院にかかることができない最悪の事態も考えられます。さらに、第5波が収まったとしても、感染者をゼロにすることは不可能でしょう。したがって、今後は相当数の感染者がある状況で、誰もが等しく感染リスクを負いながら、日常生活が続けられることになります。政府も自治体も結局は自粛ベースで、それ以外に明確な対策を持っていないように見えます。このような状況下で、どのようにしたらオケを続けることができるのでしょうか。2回のワクチン接種済みの団員、未接種の団員が混在する中、感染リスクを最小限に抑えることはもちろん、個人個人の新型コロナウイルスへの理解も欠かせないと思います。私はと言えば、感染を恐れながらも、ワクチン接種済みという安心感をよすがに、感染防止に努めながら、練習があれば出席したいと考えています。ここまで書いたところで、京都府に8月20日から緊急事態宣言が発令されるというニュースに接しました。楽しみにしていた三河先生の練習も中止になってしまいました。10月の演奏会は無事開催できることを、心から願っています。多くの方の協力に思いをはせ、感染しないように、また感染させないように、最大限の注意を払って、オケを続けたいものです。
みっき