2021年11月20日

コロナと演奏会

1年ぶりの八幡オケ演奏会本番です。他の団員によるブログにも表れていますが、コロナはオーケストラ活動に大きく影響しています。一番の影響はやはり5月の演奏会が2年連続で中止になったことでしょう。5月末頃はゴールデンウィークの影響で患者数が増えるタイミングと重なり、中止の目に遭う確率が上がったためと思われます。状況から覚悟はしていても、また、練習は練習で楽しんだと諦めようとしても、無念さは残りました。次に大きな影響は、緊急事態宣言が出ると、練習が中止になることです。団内の感染を防止するためでもあり、練習場所が閉まってしまうからでもありますが、宣言がいつ終わるか予想ができず、本番についての不安も継続しました。また、コロナ下での選曲では、練習場所の定員減を考慮して大編成を要しない曲を選び、また、練習回数が減る可能性から、通常なら挑戦する難曲や組み合わせも若干避けて検討することになりました。

今回の演奏会は、緊急事態宣言解除での練習再開から本番予定日まで間がなかったため、協議して一ヶ月延期となっています。運良くホールが空いていて、三河先生のご都合も合ったのですが、日程変更で演奏会に出られなくなってしまった団員もでました。お客様にもご迷惑をおかけし申し訳ありません。また、合奏練習回数が減りブランクが入った結果、完成度が平常時ほど上がっていない懸念があります。それでも、団員は再開した練習で音楽をできる喜びを味わい、また、いろんな人の支えを受けてこのように本番ができることに大変感謝しています。お客様にも団員にもコロナで色々な困難な状況にある方がおられるでしょうし、コロナの影響はいつ終わるかわかりませんが、演奏会のひとときをお客様と団員とで共に楽しむことができ、また、団員として音楽を表現し何かを伝えられる演奏会とできれば、幸いです。
基本暑がりなビヨラひき
posted by 八幡市民オーケストラ at 12:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2021年11月06日

新米トレーナー奮闘記

今回はトレーナーの担当ということで、新米(見習いだったかな?)トレーナーの私が執筆を仰せつかりました。ご承知の通り、今期は初めてのメイントレーナーということで、プラハ交響曲を担当しています。トレーナーとしてクオリティの高い練習ができているかというと、反省すべき点は多々あるのですが、練習後の反省もままならないこのご時世では、反省にも事欠く始末。せっかくこういう機会をいただいたので、ちょっと野暮な気はしつつ、プラハへの自分なりのこだわりを書いてみようと思います。

プラハの練習にあたって最もこだわった(つもりな)のは、一言でいえば、「音楽の形を整える」ということだと思います。モーツァルトの楽譜は、たとえばマーラーやリヒャルトなどとは対照的に、指示があまりしつこく記されていません。当時、いちいち断らなくても当然そうするだろうという不文律は、基本的に書かれることはありませんでした。日頃当たり前に日本語を話している人に、日本語の話し方をいちいち説明しないようなものですね。なので、モーツァルトの楽譜は、楽譜の指示に従って音を並べてもびっくりするほど曲にならず、明示的には書かれていないことを積極的に表現する必要があります。そこで、フレーズの作りをはっきりさせたり、個々の伴奏音型の方向性にこだわったり、聞こえるべき音が聞こえるようにバランスをとったり、何よりも旋律の歌い方にはこだわったつもりです(し、あと2回の練習でもこだわるつもりです)。

もう一つのこだわりは、何と言っても、モーツァルトらしいサウンドですね。モーツァルトといえば軽やかな音で演奏したいところですが、軽やかな音を出すことと、軽く弾くことは違います。ずいぶん若いころに、カルテットで、アマデウス・カルテットの公開レッスンを受講したことがあります(曲はモーツァルトのカルテット)。古い話でだいぶ記憶が薄れていますが、もっと弾け、楽器を最大限鳴らせ、内声がどんどん積極的に音楽を作っていけ、と言われたことが印象に残っています。そしてブレイニンさんの音の美しかったこと!

その後、以前所属していたオケで、フィガロの結婚の全曲を演奏する機会があり、当時ウィーンフィルのコンマスだったウェルナー・ヒンクさんが、弦分奏の指導に来てくれるというラッキーなことがありました。どの曲かは忘れてしまいましたが、トゥッティでフォルティッシモの曲を弾いたところ、フォルティッシモに目がくらんで力んだ音になっていたのだと思いますが、「ショスタコかと思った!!」と笑われました。(そういえば、子供のころにレッスンでモーツァルトの協奏曲を習っていたときにも、「プロコじゃあるまいし、そんなきつい音で弾くな」と叱られました。)その時の弦分奏は、ヒンクさんがコンマスの席に座り、自分が弾きながら弦楽器全体にばしばし指示を出していくスタイルで、隣で弾かせてもらった私は、音の出し方を大いに学ばせていただきました。そんな得難い経験から得た音のイメージを再現できればなあと思っています。

最後に、トレーナーをやって俄かにスコアを真面目に読むようになりました(練習初期のころ、家でスコアを読んでいたら、娘に「何してんの?」と聞かれ、「プラハのトレーナーするから予習」と答えたら、「付け焼刃やな」と言われました)。プラハのスコア、読めば読むほど面白い。意表を突く仕掛けが、大小取り混ぜて満載で、都度ニヤッとしてしまいます。本番では、自分たちが楽しんで演奏することはもちろん、モーツァルトの仕掛けをお客さんに最大限伝えるような演奏をしたいものです。

新米トレーナー2号
posted by 八幡市民オーケストラ at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2021年11月01日

ドヴォルザークの交響曲

こんにちは!!

大学からオケを始め、オケ人生6年目になる私ですが、
その大半をドヴォルザークの交響曲の練習に費やしてきました。

というのも、
1回生:ドヴォ8
2回生:ドヴォ9
3回生:ドヴォ6
4回生:ドヴォ7
と大学時代毎年ドヴォルザークの交響曲を演奏したためです。

ドヴォルザーク運の強さ(?)のあまり
myチェロはドヴォルザークの故郷であるチェコ製のものを購入しました(笑)

さて、皆さんはドヴォルザークの交響曲なら何番が好きですか??

どれも素晴らしい作品で選びがたいですが、
私は1楽章なら、ドヴォ7です。
理由は冒頭、ハンガリー国民が反ハプスブルクの祭典に参加するために汽車に乗るのをイメージしたという時代背景(←エリザベート好き)と重厚感です。
2楽章なら、名曲中の名曲、ドヴォ9です。
3楽章なら、ドヴォ5です。優雅な朝をおくれるような気がして目覚ましに設定しています。
4楽章なら、ドヴォ8で、ソッシッレーが特に楽しくて好きです(笑)

フリアントなら、ドヴォ6です!
《フリアント:チェコの民族舞踊のひとつで主要なフレーズが2+2+2+3+3のリズム》
3楽章のパワフルなフリアントはいつ聴いても元気が出ます。

いま、八幡オケでは11月の演奏会(10月の演奏会が延期になりました)に向けてドヴォ6を練習しています。
ドヴォ6は、7番〜9番のように演奏機会は多くはありませんが、ドヴォルザークらしい天才的な旋律が出てくる一方でどことなく田舎っぽいところが魅力だと思います!

本番まで残り1ヶ月、ドヴォルザークのメロディーを美しく弾けるように、頑張って練習します。

最後までご覧いただきありがとうございました!
匿名
posted by 八幡市民オーケストラ at 20:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記