2022年01月30日

幸せなこと

音楽活動はしていないある友人が、
「もし完っっ璧に音、臨場感を再現できる再生機器と環境があったら、演奏会のその場に出かけなくてもいいんじゃないか。」
と言った。
その場で演奏したり聴いたりする音楽は本当にその場限りのもので、それを含めて再現あるいは遠隔送信できるとして…
ステージで今演奏されている音楽をその会場で聴くことに完全には置き換えられないなぁ。

「なぜ?」

奏者が目の前にいないし、例えモニターがあったとしてもそれは見たい箇所ではないかも知れないから、視覚的に情報が無い或いは不十分。
演奏会会場の雰囲気が味わえない。

うーん、それに…。

『会場の雰囲気』の一部と言えばそうだけど、その一瞬をその場で共有していること、
奏者と聴き手とで作り上げるその場、空気が無い…?

説明してはみたが友人にはきっとあまり伝わってなくて、「一回聴きに来てみてください!」でまとめてしまったまま、その機会も無く転勤で友人は遠くへ行ってしまった。
人流抑制や人と接触しないことにちょっと世の中が疲れてきた中、人と会うことの意味を再認識する声が出てきて、似たことを話したことがあったなと、私は思い出した。
そう、その、人を介することで伝わる何かなんだけど、上手く言えなかったな。(今もうまく言えないし。)その友人は思い出してくれただろうか?

音楽だけではなくてスポーツも演劇もそうだろうけど、私たちは数十人で半年間その一瞬のために取り組んでいる。皆で活動している。
なんて贅沢で幸せなことなんでしょう!

そんな風に幸せを感じる何かを、きっと皆それぞれ持っているはず。
あなたは何?と、その友人に聞いてみれば良かった。
打m
posted by 八幡市民オーケストラ at 18:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2022年01月22日

40

八幡市民オーケストラは今年で創立40年となります。
私たちのホームグラウンド八幡市文化センターの建設計画がスタートした1981年秋、
「ホールが出来ても演奏する楽団が地元になければ」と、1982年に市内在住のプロの音楽家と市関係者、数名の楽器経験者を中心に結成されました。
当時はまだホールが完成していなかったので、お披露目は八幡小学校の体育館での演奏会でした。
高校2年生だった私はその演奏を聴きに行き、「オーケストラで吹いてみたい」と、部活ではEughoniumだったのに、Trumpetで入団しました。その頃は団員数も少なく、また高校生の団員も多く、こんな無茶が許されたのでしょう。
翌年ホールが完成し11月19日に第1回定期演奏会を開催しました。プログラムは「ウィンザの陽気な女房たち、ベートーベン交響曲第1番、モーツァルトピアノ協奏曲イ短調、スラブ行進曲」で、会場は満席でした。
第2回定期演奏会は1年後の1984年の秋でしたが、1985年からは、7月頃に「サマーコンサート」、11月頃に「定期演奏会」と年2回の自主公演となりました。
1990年からは客演指揮者制となり、「サマーコンサート」は1992年から開催時期を5月に前倒しし「グリーンコンサート」に、これに伴い「定期演奏会」も10月に開催時期を変更しました。
1992年12月には、八幡市で初めての「第九」を演奏、立見が出るほどのお客様にお運び頂きました。
「グリーンコンサート」を「定期演奏会」に名称変更したのが1999年、それ以降、ここ2年間のコロナ禍で5月の定期演奏会が中止になったことを除き、毎年2回の定期演奏会を開催してきました。
他にも市民音楽祭、依頼演奏、TV番組収録等の演奏活動や、管楽器団員による市内中学校吹奏楽部指導、児童センターや市事業での演奏等、地域への協力活動もしてきました。
今年5月に「第57回定期演奏会」を、10月に「第58回定期演奏会」の開催が決定しています。この先「創立50年」「第100回定期演奏会」に向け、八幡市民オーケストラがさらに成長していくことを願っています。
Trp N
posted by 八幡市民オーケストラ at 09:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記