2022年04月02日

譜面作りに工夫を

 大学でオーケストラを始め、卒業後八幡市民オーケストラに入ってから30年が経ち、同じ曲目を演奏する機会も増えました。今回の曲目のうち、シューベルトの交響曲第8番「グレート」も2005年の第26回定期演奏会で演奏した曲です。
 演奏会の演目が決まり楽譜を配られると、まず冊子状に製本する作業に取りかかります。見開き2ページで一つの楽章がおさまれば簡単なのですが、バイオリンの楽譜の場合、なかなかそうはいきません。コロナ禍が始まる前の八幡市民オーケストラでは、弦楽器は二人で一つの
譜面台を使っていたため、主にIn(舞台の内側)の人が譜めくりをする間も、Out(舞台の外側)の人は弾き続けることができたので、ほとんどの箇所は配られた楽譜をそのまま貼り合わせるだけでもあまり困りませんでした。
 でも「ソーシャルディスタンスを」と言われてからは弦楽器も一人で一つの譜面台を使うようになったため、全員が同じ箇所で譜めくりすると、音が途切れてしまいます。ページの最後に長めの休符があれば良いのですが、そんな曲ばかりではありません。パート内でも皆それぞれ
工夫を凝らした切り貼りを行い、同時に譜めくりをして曲が途切れないように、よりいっそう気を配るようになりました。練習時に、他のメンバーがどんな譜面作りをしているのか気にかけ、情報交換をし、良さそうなアイデアを自分の譜面作りに、より活かすようになりました。
 譜めくりの箇所に工夫を凝らさず慌ててめくると静かな曲想の中で大きな雑音がしてしまったり、譜面台から楽譜が落ちてしまったりといったアクシデントが起こりがちです。早くソーシャルディスタンスを気にしなくて良くなり、また以前のように二人で一つの譜面台を使えるようになってほしいなと願っています。でも、そうなっても曲想に影響しにくいように配慮しながら、どんな工夫をすれば譜めくりしやすいか考え続けたいと思っています。
Vn miwa
posted by 八幡市民オーケストラ at 22:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記