交響曲では「楽章」と呼ばれており、一般的な交響曲では4楽章、多くても5・6楽章です。
変奏曲では1曲ごとの演奏時間は短いものの、「ハイドンの主題による変奏曲」は合計10曲(これは少ない部類に入ります)、他の作曲家の中には20曲を軽々超えるもののあります。
変奏曲などの曲数が多い作品を練習する際、1回の練習だけでは全てを網羅出来ないため、どの曲をいつ取り上げるか、戦略的要素も重要になってきます。
一例を挙げると楽器の編成面です。特に管楽器は曲によって出番がないものもあります。全員出番がある曲を揃えるのか、逆に編成が少ない曲を揃えるのか、両方練習する場合は特定のパートに無駄な待ち時間が発生しないかなど、順番・段取りをいかに組み立てられるか、この戦略的要素も問われます。
今後また変奏曲を取り上げることになった場合、どのような戦略を練ることになるのでしょうか。
橋本怜補