2019年03月19日

曲目紹介について(ブラームス1番)

定期演奏会まであと2ヶ月強。当日配付するプログラムに掲載する「曲目紹介」を書くべき時期になりました。曲目紹介は原則として、普段の練習を指導する団内トレーナーが、それぞれ担当する曲目について書くことになっており、今回、ブラームス作曲交響曲第1番の団内トレーナーを担当している私が、この曲の曲目紹介も担当します。

曲目紹介の書き方は、人それぞれかもしれませんが、私の場合はまず文献を集めます。市立図書館で関連書籍を借り、またネットで検索したりもします。これがマイナーな曲だと、書籍もネットもあまり出回っていませんが、今回はさすがブラームス、図書館には数多くの文献があり、とりあえず6冊借りてきました。全てを読むわけではありませんが、演奏する曲に関係するところ、興味深いところにざっと目を通し、ネタを集めます。作曲家の生涯、曲が作られた背景や経緯、曲の特徴や聴きどころ、曲にまつわるエピソードなど、集めたネタを整理し、時には自分のコメントも付加していきます。もちろん楽章ごとの基本情報(調性、速度等の指定、拍子、楽曲形式など)は欠かせません。曲を全くご存じないお客様にも興味をお持ち頂き、演奏をより楽しんで頂けるよう、押さえるべきポイントを押さえつつ分かりやすく読みやすい文章を書くことに腐心します。

ブラームス1番と言えば、ブラームスが作曲に着手してから二十数年かけて43歳でやっと完成したことで有名ですが、長年にわたり熟考し練りに練っただけあって、随所にこだわりが見られ、また1楽章では6/8拍子の、4楽章ではシンコペーションの執拗なリズムが「これでもか!」と言わんばかりに攻めてきます。それらの苦悩や葛藤を経て、最後にハ長調の晴れわたる音楽。雄大なコラールが響きますが、その後も複雑でトリッキーなリズムが続き、オーケストラを(お客様も?)最後まで緊張から解放してくれません。

楽器ごとに見ると、なんといってもオーボエ。2楽章など、随所に出てくるソロは極めて重要かつ魅力的で、知り合いのオーボエ吹きは「オーボエ3大交響曲の一つ」と言います。また前回のブログで採り上げられたホルンやフルートにも、4楽章に印象的なソロがあります。2楽章の終わりには、当時の交響曲には珍しく独奏ヴァイオリンが登場し、オーボエやホルンと共に華麗なソロを聴かせます。更にティンパニも、非常に重要かつ難易度が高く、かつて私がティンパニを師事した師匠は「第九とブラ1をちゃんと叩けたら、オケのティンパニは何でも叩ける」と仰いました。トロンボーンは出番が少なくて気の毒ですが、4楽章のコラールはとても美しく感動的ですね。

このような話を交えて、曲目紹介を書いていきます。なかなか時間と手間がかかり大変な作業ですが、時々お越し頂いたお客様から「曲目紹介が分かり易くて楽しめて良かった!」と言って頂けることがあり、何よりの喜びです。今回もそのように言って頂けるよう頑張ります。(自分でプレッシャーかけてる気がしますが…)
ブラームス1番の団内トレーナー
posted by 八幡市民オーケストラ at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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