2021年08月22日

コロナ禍での音楽活動

新型コロナウイルス感染症(COVID19)のため、昨年から社会生活や活動に影響を受けているという人がほとんどではないでしょうか。私も、音楽活動に限っても、様々な影響を受けました。まず、昨年3月から4月にかけて、友人と計画していたドイツ音楽旅行がキャンセルになりました。計画していたのはミュンヘンでバイエルン国立歌劇場、ミュンヘンフィル、バイエルン放送管弦楽団、バーデンバーデンでベルリンフィルの2回と計5回のコンサートでした。バイエルン放送管弦楽団では、八幡市民オケとも関係の深い見渡風雅さんが演奏しているはずでした。その他、チケットを購入していながら、コンサート会場に行くことを断念したコンサートもありました。5月は八幡市民オケの定期演奏会とブランデンブルグ協奏曲3番などを演奏する予定だった弦楽合奏団の演奏会、7月はベートーヴェン9番、8月はグノーの聖セシリア荘厳ミサ曲の演奏会と軒並み中止になりました。グノーは協演予定だった合唱団が今年ピアノ伴奏で演奏したため、演奏する機会を失いました。今後も演奏機会はないと思うと、とても残念なことです。10月は、八幡市民オケの定期演奏会が無事開かれましたが、私はケガのため出演することができず、客席から皆さんの熱演を羨ましく聴いておりました。音楽できる喜びがあふれた好演で、その中に自分がいなかったことは無念でなりませんでした。
楽器が再び弾けるようになり八幡市民オケに復帰したのですが、感染防止に意を払っているとはいえ、感染リスクはゼロではないため、不安を感じながらの練習参加でした。12月には第三波により練習がキャンセルになって少しほっとしたのも事実です。それでも5月の演奏会を目指し、練習にはできるだけ出席するようにしていました。4月には第4波となり、医療状況もひっ迫する中で、円満院での集中練習に参加しましたが、家族の感染リスクへの不安は大きく、2週間は様子を見てほしいと強く要請されました。家族の理解がないまま、オケを続けることは無理なので、演奏会の出演を見合わせる決断をしましたが、緊急事態宣言により演奏会そのものがまた中止になってしまいました。円満院で、玉井先生の圧倒的な音楽に触れ、深い感動を味わったので、コルンゴルドを発表できないのは本当に残念なことでした。
6月初めに2回目のワクチン接種を終え、7月にはザ・シンフォニーホールでの演奏会に出演しました。演奏できることがこの上ない幸せで、“でき”はともかく楽しく弾くことができました。ここのオケでも、職場から外部での活動を禁止されているため出演を見合わせた団員、ゲネプロと本番だけとなった団員など、様々な葛藤がありました。お子様から“クラブ活動は中止なのに、お母さんはなぜ趣味の活動が許されるの”と聞かれ、答に困ったと話してくれた団員もいました。家族の理解はやはりオケ活動には必須でしょう。何があっても演奏会は実現するという幹部団員と指揮者の先生の強い意志のもとに、様々な制約を乗り越えての演奏会で、すべての団員が演奏できる喜びに満ちていたと思います。
今、デルタ株が猛威を振るっていて、感染状況はこれまでにも増して深刻です。重症者も増え、医療状況は予断を許しません。仮に感染しても病院にかかることができない最悪の事態も考えられます。さらに、第5波が収まったとしても、感染者をゼロにすることは不可能でしょう。したがって、今後は相当数の感染者がある状況で、誰もが等しく感染リスクを負いながら、日常生活が続けられることになります。政府も自治体も結局は自粛ベースで、それ以外に明確な対策を持っていないように見えます。このような状況下で、どのようにしたらオケを続けることができるのでしょうか。2回のワクチン接種済みの団員、未接種の団員が混在する中、感染リスクを最小限に抑えることはもちろん、個人個人の新型コロナウイルスへの理解も欠かせないと思います。私はと言えば、感染を恐れながらも、ワクチン接種済みという安心感をよすがに、感染防止に努めながら、練習があれば出席したいと考えています。ここまで書いたところで、京都府に8月20日から緊急事態宣言が発令されるというニュースに接しました。楽しみにしていた三河先生の練習も中止になってしまいました。10月の演奏会は無事開催できることを、心から願っています。多くの方の協力に思いをはせ、感染しないように、また感染させないように、最大限の注意を払って、オケを続けたいものです。

みっき
posted by 八幡市民オーケストラ at 11:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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